峨眉山は、標高3,099mの万仏頂を最高峰とする名山です。後漢時代より多くの寺院が建立され、現在も報国寺や万年寺などの26の古刹が点在しています。標高3,077m地点では、天候が良ければ雲海に映る人影の周囲に光の輪ができる「仏光」という神秘的な現象が見られることも。そして、峨眉山の南側に位置するのが、世界最大級の仏像「楽山大仏」です。高さ71mの巨大な座仏で、713年に建造が開始。90年の歳月をかけて完成しました。かつて、楽山は塩の生産地として栄え、その恩恵への感謝と川の氾濫や水難事故を防ぐ願いを込めて造られたそうです。1,000年以上にわたり河畔に座し続け、人々を見守る象徴となっています。